2月9日更新
明治初期、旭川でアイヌ民族を相手に交易業を営んだ鈴木亀蔵は、上川地方に定住した初めての和人と言われ、アイヌ女性と結婚した。
本書は、未知の世界に果敢に飛び込んだ秋田出身の漁師だった亀蔵が、屈強な精神と、英知などアイヌ民族の心や文化に魅了され、畏敬の念を抱いていく様を描いたロマン小説である。
執筆の動機について著者は「和人によるアイヌ民族からの搾取が横行していた当時、『おごらず、だまさず』の精神を貫いた、誇るべき男がいたことを書きたかった」と話している。