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流氷で遭難、羅臼のシャチ 1頭、自力で沖へ 残る11頭は力尽きる?

 ◆幼い1頭、自力で沖へ

 北海道羅臼町で流氷に挟まり身動きがとれなくなっていたシャチ12頭のうち11頭は、8日朝までに死んだ模様だ。一部、海中に沈んだシャチもおり、死亡は確認できていない。残る一頭は正午過ぎ、自力で沖合約300メートルまで移動した。だが、再び戻ってくる可能性もあり、町職員らが監視を続けている。

ウトロの海岸に流れ着いた流氷の上で大自然を体感する観光客
 閉じこめられた12頭のシャチは前日、鳴き声を上げたり、潮を吹いたりして懸命に生への執着を見せていたが、8日は多くが力尽き、浜辺に打ち上げられた。

 唯一生き残った体長2、3メートルの子どものシャチも、あえぐように時折潮を吹くだけ。民間ダイバーが救助しようとしても、方向が分からないのか、頭を岸に向け身動きがとれない状態だった。

 しかし、しばらくすると最後の力を振り絞るかのように岸辺にたまった流氷塊を抜け出た。沖合で呼吸する姿が見られるが、相当弱っており予断を許さない状態が続いている。

 7日まであった流氷の多くは、8日朝には沖に去った。しかし、地元の漁業者によると、シャチは群れで行動する習性があるため、このほかに沖に脱出したものはいないと見られている。

 8日は、朝早くから町民らが様子を見に訪れた。中には「かわいそうと思うかもしれないが、これも自然の摂理。仕方がない」と話す人もいた。

 2歳の長女を連れて来た同町の主婦川島ふみよさん(32)は「こんなにシャチが死ぬのを初めて見た。生き残った1頭は何とか助かってほしい」と心配そうに話していた。

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