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IUCNの「知床」評価書 「クリル諸島」修正求め「近隣の諸島」に
                     小池北方相 領土返還交渉に障害恐れ

 小池環境・北方相は11日、正式決定が13日にも行われる知床の世界遺産登録問題について、国際自然保護連合(IUCN)の評価書に盛り込まれていた「クリル諸島」の表記が、北方領土返還交渉における日本の立場を害する恐れがあるため、「近隣の諸島」と修正を求め、IUCNもこれに応じたことを明らかにした。ビザなし交流の国後、択捉島訪問から戻った根室市内での記者会見で語った。

 この評価書は、今年5月にIUCNがまとめ、初版を環境省や外務省に提示した。「クリル諸島」と題する項目で、知床に北方領土を含めた地域を「境界」を超えた「世界遺産平和公園」として発展させる可能性に言及。「知床と近隣のロシアのクリル諸島には環境や生態系に類似性が認められる」「関係国が遺産の保護推進に合意できれば」などの表現があった。

 外務省は、北方領土がロシア領であるかのような誤解を与えかねないため、IUCNに修正を求めた。日本は、1951年に署名したサンフランシスコ平和条約で、千島列島(クリル諸島)に対する権利や請求権などを放棄したが、この中に北方4島は含まれないとの立場をとっている。

 また、小池環境・北方相は、今回の国後、択捉両島訪問で野生植物の群生地などを訪ねたことに触れ、「(ロシアの実効支配下で手つかずの)環境、自然が守られてきた部分がある一方、廃船が港で放置されるなどの環境汚染もある。(4島の)帰属を明確にすることで環境に対する協力もやりやすくなる」と会見で語った。

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